◆名入れタオルとは◆
1.名入れタオルとはどういう物か?
タオルは毎日使う生活必需品のようなものです。
それなのに、なぜもらってもあまり嬉しくないのでしょう?
自宅の洗面所なんかにかけてあるタオルに「○○商店」という文字がはっきりと写っていたら何だかイヤですよね。ましてや、外でタオルを使うときにもなんとなく気恥ずかしいですよね。
それが「名入れタオル」の現状です。
そもそも名入れタオルは読んで字のごとく「名前の入ったタオル」ですから、その名前を読んでもらうことに意味があります。
それなのに、雑巾になってしまうと意味がありませんよね。ご存知の通り名入れタオルはお店や会社の販売促進グッズです。つまり、売り物ではなく無料でお配りするものです。ということは、お金は全部そのお店や会社持ちということになります。となると、あまりコストをかけるわけにはいかないので、ありきたりの物かそれ以下になってしまいます。その結果、見てもらえないということになるわけなんですね。せっかく宣伝のためにお金を使っているのにその役目を果たせないなんて、本当に残念なことです。
「効果的な作り方をすれば、名入れタオルは本来の効果を発揮する」
神野織物では、効果的な名入れタオルをお客様にご提案いたします。
2.名入れタオルの基本
国内のタオル製造拠点として大阪の泉州と愛媛の今治があり、それぞれ特長があります。
名入れタオルの場合、タオル生地は、ほぼ泉州で作っているとお考え下さい。
なぜ泉州かということなのですが、まず大きな理由の一つにコストの関係があります。
泉州のタオルは今治のタオルに比べて、原価が安くなっています。
ですから、無料で配る名入れタオルには、必然的にコストの安い方ということになります。それと、泉州のタオルは柔らかいという特長を持っているのでタオルとして使ってもらいやすいという点です。
こういった理由から、名入れタオルはほとんど泉州産ですが、中国産・ベトナム産も使われます。
これもコスト面で安いからという理由です。
名入れタオルの基本色は白となっています。他の色もありますが、白が主流ですのでコスト面でも安く仕上がりますし、名前をハッキリ認識出来るという点でも白生地が無難ともいえます。
次に、印刷する場所なのですが、名入れタオルには基本的にタオルの機能を果たしているパイル部分と両端の方にパイルの無い平地と呼ばれる箇所があります。
名入れプリントはこの平地の部分に印刷を行います。
平地はタオルの両側にありますが、片側にのみ印刷をするというのが基本です。
そして印刷色ですが、これも基本形があり一般的には紺色1色での印刷となっています。
もちろん、他の色も可能ですが、割高となってしまいます。
3.名入れタオルの生地
名入れタオルの印刷にかかるコストはさほど高くありません。そのため、コスト面を大きく左右するのは、やはりタオル生地ということになります。泉州の生地を使う理由は、今治の生地よりも安いということがあります。では、なぜ泉州の生地の方が安いのでしょうか?
タオルの生地というのは、横糸と縦糸を織り込んで作って行きます。この糸の本数が、泉州は今治に比べて少ないのです。具体的にいうと、泉州産の生地は1インチあたり縦糸32本、横糸35本が基本、今治産の生地は1インチあたり縦糸45本以上、横糸45本以上が基本です。縦横それぞれ10本程度糸の本数が違いますよね。これだけでも、原価には大きく影響してきます。
それに加えて、双方の加工工程の違いによる部分も大きいです。
今治の方が泉州よりも工程が少し多いと思ってください。元々原材料の糸の本数が多い上に、加工工程が多いわけですから、必然的に今治は泉州よりもコスト高になってしまっているのです。
確かに今治のタオルは生地の密度も高いので、プリントのオリジナルタオルには最適ですが、名入れタオルということになると、泉州でも充分に品質の高い製品を作れます。
そのため、コストをかけられない名入れタオルには、泉州の方が向いているというわけなんですね。
神野織物でも名入れタオルは基本的に泉州ものにしています。 時折、コストの兼ね合いで中国やべトナム産のタオルを使ったりしますが、やはり国内産の方が、長持ちし、仕上がりもきれいと言えますね。
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